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一方 競艇選手には「固定給」というものが一切存在しません

一方 競艇選手には「固定給」というものが一切存在しません

競艇選手は基本的に個人事業主であり、さまざまな経費を代わりに出資してくれるスポンサーというものは存在しません。
したがって、レース時に身に着けるヘルメットや衣服はすべて自己負担で購入しています。

毎分数千回転で回っているプロペラに人体が巻き込まれてしまったら、大惨事になってしまうのは素人でも分かる事です。
こういった常に危険と隣り合わせの状況で競艇選手は時には激しく衝突しながら誰よりも早くゴールを駆け抜けることを目標に日々戦っています。
この事実を知れば、平均年収が1,700万円だったとしても決してもらいすぎだと感じることはないでしょう。

前途したように、競艇選手は一般的な企業勤めのサラリーマンとは給料形態が異なるので、夏や冬などに賞与されることの多い『ボーナス』はありません。

一方、競艇選手には「固定給」というものが一切存在しません。
ある一部の人気選手を除けば、競艇選手の収入のほぼすべてが「レースに出ること」によって得られるお金となっています。

一般サラリーマンであっても、最高位の代表取締役と、入社したばかりの新入社員とでは収入に大きな開きがあるのと同じように、競艇選手も選手によって収入は全然違います。
競艇選手は「B2級」から「A1級」までクラス分けがされていて、「勝率」「事故率」「連対率」「最低出走回数」によって級が定められています。
この級は競艇をあまり知らない人にも選手の大まかな強さを計る目印になっていますが、それだけのために級別を設けているのではありません。

また、上位クラスの選手になると競艇選手としてレースに出走して賞金を得る以外に飲食店や不動産など別の事業を展開する選手が多く、そういった事業からの収入も収入源のひとつとなっています。

競艇選手がこのように高収入である最大の理由は、競艇選手が命がけの職業であるからです。
競艇は水上で行われる競技ではありますが、時速70キロ以上のスピードで水面に叩きつけられると、コンクリートに落ちたときと同等の衝撃を受けるといわれています。
競艇は水上で行われるため、かなり不安定な状況でレースが行われていて、ボートから落ちてしまう可能性というのは競馬や競輪などと比べるとかなり多いです。

更に整備に必要となる整備器具も自前で準備しなければならないなど、競艇選手としてレースに出続けるためにはさまざまな出費が発生します。
以前は「持ちペラ制」という制度があり、選手が自前でプロペラを用意することが許されていた時代がありましたが、もちろんこのプロペラの製造代も自前でした。
それに比べれば現在は幾分経費に関しては軽減されているといえます。

競艇選手にとって、反則行為を犯して罰金を支払わなければならないというのが痛いのはもちろんですが、それ以上に痛いのが「フライングによる出場停止」です。

競艇選手全員がある程度収入を得られるように賞金以外の収入もちゃんと確保されています。
本項目では競艇選手が得られる収入の内訳について解説します。

そのため、新人選手でスタート事故を一回起こしてしまうと競艇選手として以外の仕事で生計を立てなければならず、短期のアルバイトで汗を流して収入を得るというケースが多々あります。

持ちペラ制の廃止によって選手がペラ小屋を作って研究することはなくなりましたが、当時の名残りで選手同士のグループ交流は依然として盛んです。
競艇選手は師弟関係や同じ支部で仲間意識を持つことが多く、休日に先輩と交流することもレベルアップに繋がる重要な仕事だと考える意識の高い若手選手も多いです。

競艇選手の平均年収はボートレースの公式ホームページで公開されているので、誰でも見ることが出来ます。競艇選手の平均年収はランクによって大きく異なるのですが、全ランクの平均年収は約1,600万円です。男女含めた全職種の平均年収が400万円前後であることを考えると、競艇選手の平均年収は一般的な職業よりもかなり高いことが分かります。

下位選手、特に競艇選手になって間もない新人選手は収入が無くても生活していけるような余裕がありません。
しかしレース経験がないことから、新人選手であればあるほどスタート事故を起こしやすくなってしまっているのが現状です。

競艇選手には出走した時に支払われる手当以外にも、レースに参加しているだけで受け取れる手当というものがいくつかあります。
例えば、地元ではなく他方の競艇場に斡旋して出場している選手にも拘束日数に応じて「出場手当」といったものが支払われていますし、各節毎に決められる「選手班長」という選手をまとめる役目を果たした選手に対しては「班長手当」という特別手当が支給されます。