なぜなら競艇選手はレースの成績でもらえる賞金の額が違うからです
中学を卒業し、競艇選手の養成施設である「やまと学校」(福岡県)に入学・卒業すれば、ボートレーサーになることができます。
競艇場では毎日競艇選手が日夜激しいレースを繰り広げており、私たちは誰が1着になるかを予想しながら舟券を購入し、その白熱したレースを楽しんでいます。
しかし、楽しむ上であってもふと疑問に思うことが多々あります。
競艇選手がレースにデビューすると引退のときまでに退職金が積み立てられているので、引退の時に受け取ることが出来ます。また同じように年金も受け取ることが出来ますが、一般企業と同じように競艇選手としての競技歴が長い選手ほど受け取れる退職金、年金の金額は大きくなります。
そして、忘れてはならないのが、競艇選手という仕事はとても危険な職業であるという点です。
過去の事故を踏まえて反則や違反行為に対する判定も厳しくなってきてはいますが、それでも時速60キロ以上も出るボートに、ヘルメットだけをつけて乗っているという状況に変わりありません。
競艇選手の平均年収は約1,600万円、2017年賞金王の桐生順平選手の年間獲得賞金は約2億1千万円でした。
年末に行われるグランプリ(SG・賞金王決定戦)の獲得賞金は1億円で、このレースを制した選手がその年の賞金王になるケースが多いです。
トップ選手が高い収入を得る一方で、一番下のクラスであるB2級選手の平均年収も約500万円を確保しており、一般的な会社員と同等以上の収入レベルとなっています。
このほか、競艇選手は激しいレースに負けないために肉体の維持管理、トレーニングも必須ですが、これらもすべて自腹で行わなければいけません。
ボートレーサーとも呼ばれている競艇選手に決まった額の初任給はありません。なぜなら競艇選手はレースの成績でもらえる賞金の額が違うからです。競艇選手は全国に24か所ある競艇場で毎日のようにレースが開催されていて、ボートレースで勝利をすることが仕事だからです。
競艇選手になるには、福岡県にあるボートレーサー養成所「やまと学校」に入学することが必須要件となります。
日本で唯一のボートレーサー養成学校であり、そこで1年間訓練を受けることで国家試験の受験資格を得られます。毎年約40名がやまと学校に入学し、国家試験合格率はほぼ100%です。
ただし、毎年平均で10名前後が途中退学となっており、卒業および国家試験まで進めないまま断念しています。
競艇選手の収入の大部分はレースに勝ったときの賞金ですが、それ以外にもレースに呼ばれたりレースに出走するだけでもらえる「日当」がいくつかあり、その日当だけでも何とか生活できるだけの収入は得られます。
しかし結果を出し続けることが出来れば年収が1億円を超えることもありますし、60歳を過ぎても定年がないので現役で競艇選手として働き続けることも出来ます。
以上、競艇選手(ボートレーサー)の懐事情についてでした。
競艇選手の基本的な仕事は、全国にある競艇場でのレースに参加し、着順を競い合うことです。
競艇選手は給料として固定された金額が支給されているようなシステムではなく、大会に出て優勝したり、入賞してもらえる賞金が収入源です。そのため、競艇選手にとっての初任給はその人が競艇選手になって最初の月に出場したレースでもらえた賞金が世間一般で言う初任給ということになります。
持ちペラ制の廃止によって選手がペラ小屋を作って研究することはなくなりましたが、当時の名残りで選手同士のグループ交流は依然として盛んです。
競艇選手は師弟関係や同じ支部で仲間意識を持つことが多く、休日に先輩と交流することもレベルアップに繋がる重要な仕事だと考える意識の高い若手選手も多いです。
2020年度の一般会社員の平均年収がおよそ430万円なので、それと比較すると驚異的な高さだといえるでしょう。
競艇選手というのは、平均年収だけを見ればかなり稼げる職業であるといえます。