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宮島競艇前検タイム

宮島競艇前検タイム

イン以外で目立つのは「2コース」だ。1着率が11.1%しかなく、これは全国24場のなかでも最も低い。4月のG1宮島周年でも2コースが差し切れないレースが目立ち、2コースの2着が実に24回も出現していた。

宮島の競走水面は、夏場は向かい風、冬場は追い風が吹きやすい傾向にある。SGボートレースオールスターが開催される時期は向かい風が多くなりそう。昨年5~6月のデータを見てみると、宮島では432レースが行われ、向かい風276レース、追い風76レース、横風40レース、無風40レースという内訳だった。

宮島の昨年1年間のイン1着率は59.0%。これは全国平均(55.8%)より3%ほど高い。ただファーストバトル戦など1号艇A級の企画レースを組んでいる影響もあるだろう。宮島のインは強すぎず弱すぎずか。今年4月に行われたG1宮島周年では全72レースでインが42勝(イン1着率58.3%)だった。SGボートレースオールスターでもこの程度の数字が予想される。

20年の宮島SGグランドチャンピオンでは、1節間で2コース差しがわずか6本。1日1本ペースでしか出現しなかった。ちなみに2コース差しを決めたのは松井繁、瓜生正義、新田雄史、前本泰和、湯川浩司、峰竜太という顔ぶれだ。

宮島の決まり手傾向で注目すべきは「差し」。出現率が10.3%で、これは全国平均(13.3%)より3%も低い数字だ。特に顕著なのは2コース差しの難しさ。出現率が6.9%しかなく、全国平均(9.1%)を大幅に下回っている。

今節の原田は1・6・2・2・2・1・1着。予選を12位で通過し、準優で4コースまくり、優勝戦で3コースまくり差しを決めて頂点へ。節間7走でゼロ台スタート6本と持ち味を存分に発揮しての勝利だった。04年と06年にG1宮島周年で優勝している原田が当地相性の良さを見せつけた印象だ。

宮島の向かい風時と追い風時のレースを比較すると、向かい風では「3コース」が苦戦、「5コース」が活躍という特徴が見られる。これは向かい風だと4コースが攻めやすいからだろう。3コースは4コースにたたかれるため行き場を失って苦戦し、5コースは4コースが攻めて展開をつくってくれるため活躍できるというわけだ。ちなみに4月のG1宮島周年では5コースが6勝しているが、そのうち5勝は向かい風の時に生まれている。

宮島水面の大きな特徴に「潮位」がある。全国24場のなかでも最も干満差が大きいレース場のひとつだ。一般的に干潮時は水面が安定しているためスピードに乗ったまくりが決まりやすく、満潮時は水面が不安定で握って回りづらくなるためイン逃げや差しが決まりやすくなると言われている。